こんにちは。ごとう皮フ科クリニック院長の後藤康文です😊
気温と湿度が上がる夏は、汗・紫外線・虫など、お肌にとって負担の大きい季節です。
今回は夏に多くみられる5つの皮膚トラブル「あせも」「毛穴・肝斑」「股のかゆみ」「とびひ」「虫刺され」について、お家でできる対策も含めてお話しさせていただきます。
1💦あせも 子どもだけでなく大人にも
あせもは、汗の通り道(汗管)が詰まり、皮膚の中に汗がたまることで起こるトラブルです。汗っかきの人に多いのはもちろんですが、乾燥肌やアトピーなどもともとお肌の弱い方によくできます。
👦子どものあせも
子どもは大人よりも汗をかきやすく、あせもができやすい傾向があります。とくに、首まわり・関節部(ひじやひざの裏)・背中など、汗がたまって蒸れやすい場所は注意が必要です。
👩大人のあせも
あせもは「子どものもの」と思われがちですが、大人にもできます。子どもと同じく首まわり・関節部(ひじやひざの裏)・背中にあせもができやすいですが、大人、特に女性は首にできることが多いです。さらにざらざらして黒くなるだけであまりかゆくない「深在性汗疹」という深いあせもができてなかなか治らないこともあります。
🏠おうちでできる基本のケア
・さっとシャワーで洗い流す(石鹸は使わない方が良いです)
・こまめに汗を拭きとる(制汗剤の入っていない99%水のシートの方が良いです)
・通気性のよい衣類を選ぶ
・エアコンなどで室温・湿度を調整する
・あせもは見つけたらすぐに塗り薬を塗りましょう!数回塗るだけですぐ良くなりますが、良くならない場合にはとびひになってしまっている可能性があります。
2☀️夏はかんぱんや毛穴が悪化します
かんぱんは紫外線で悪化しますので夏には悪化します。夏になってきてなんだか顔がくすんできたなって思ったらかんぱんの可能性が高いです。また皮脂が増える夏には毛穴の目立ちも気になってきます。
日常生活でできる肝斑・毛穴ケアの基本
ご家庭でできるケアとして、次の3つが基本になります。
1.ビタミンC・トラネキサム酸などの内服
2.毎日の日焼け止め
3.クレンジング・洗顔をやさしく行う(毛穴が気になる時に強く洗うのはかなりマイナスです。かんぱんもこすると強くなります)
紫外線対策は、日焼け止めだけでなく、帽子や日傘、飲む日焼け止めやスプレータイプの日焼け止めも組み合わせると、より効果的です。
セルフケアで改善しにくいときは
かんぱん・毛穴ケアを続けても改善しにくい場合は、お肌の状態に合わせ他美容施術を行うこともできます。ケミカルピーリング・ダーマペン・レーザーなどの施術や最新のドクターズコスメでかんぱん・毛穴を改善させることもできます。
3🦠股のかゆみ 湿疹?それとも“カビ”?
夏は男女問わず股の蒸れやかゆみに悩む方が急増します。一見、ただのかぶれや湿疹に見えても、湿疹だけでなく、カビが悪さをして症状を繰り返しているケースも少なくありません。昔は「いんきんたむし」とよく言いましたが、これは白癬菌の感染です。その他にもカンジダによる感染も股にはよくおこります。
日常でできるケアは‥
日常ケアは乾かすことですが、股は構造的に蒸れるのが普通ですので乾かすといっても難しいところがあります。トイレや入浴後にきれいに拭くことは大切ですが完全には難しいですよね。
股のかゆみは早めに皮膚科へ
股のかゆみは検査してカビの感染があるかどうかが一番大切です。市販の塗り薬を塗ってしまうと検査でわからなくなってしまうことがあります。股のかゆみを感じたらできるだけ早めに受診してください。
4🩹とびひ(伝染性膿痂疹) 掻き壊しから広がる
とびひは「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といって、火事の“飛び火”のように、掻いた手を介して全身や周囲の人へ広がっていく症状で、皮膚に細菌がついて感染した病気です。
あせも、虫刺され、かぶれ、湿疹、アトピー、乾燥、ケガややけどなど、皮膚の表面に傷ができているところならどこでもとびひができます。
とびひの治療は抗菌剤しかありません
とびひは細菌感染なので治療は抗菌剤しかありません。症状に応じて外用と内服の抗生剤を組み合わせて治療します。通常1週間以内なおりますが、治りにくい場合には検査をおこなって菌の種類や聞きやすい薬を検索する場合もあります。
またとびひには原因があります。もともとある皮膚疾患を改善しなければ繰り返してしまいますので、とびひ治療と同時、もしくはとびひが治った後に原因の治療を行います。
日常ケアがすごく大切です
とびひは家族や友達に移ってしまいますので感染を防ぐ意味で覆わなければおいけません。また覆うことは自身のとびひの拡大も防いでくれます。良く洗うことも大切ですので、とびひと診断した後には看護師さんからおうちでのケアをしっかり教えてもらって自宅で実践しましょう!
5🦟虫刺され 虫の種類で症状もさまざま
夏はアウトドアの機会が増え、虫刺されも多くなります。虫の種類によって、症状やあらわれ方は異なります。
虫の種類と特徴
🦟 吸血する虫
蚊・ブユ・アブ・ノミ
🐝 刺す虫
ハチ類
🕷️ 噛む虫
クモ・ムカデなど
🐛 触れることで皮膚炎を起こす虫
ケムシ
虫刺されの治療としては塗り薬が一般的です。症状によっては貼り薬や飲み薬を併用したりすることもあります。
蜂やムカデなど痛みが強い場合には急いで治療する必要があります。
当院が開いている間であれば診察できる人数を超えていても、必ず診察させていただきますのでご連絡ください。
🌻まとめ 夏の皮膚トラブルは早めのケアを

夏の皮膚トラブルは、汗・紫外線・カビ・虫といった季節特有の原因が重なって起こります。「あせも」「毛穴・かんぱん」「股のかゆみ」「とびひ」「虫刺され」のいずれも、早めに正しくケアすることで、悪化を防ぎやすくなります。
しかし、カビやとびひなど自宅でのケアでは治療できない疾患も増えてきます。自宅でのケアをしっかり行っても治らない場合や症状が強い場合には早めの受診をお勧めします。
お子さまから大人の方まで、気になる症状がありましたらお気軽にご相談くださいね😊✨
