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MEDICAL
花粉症・花粉皮膚炎について

花粉症と皮膚症状

皆様が知っている花粉症は、アレルギー性鼻炎・結膜炎などの症状に加えて、花粉皮膚炎という皮膚にも症状が出やすく、特にアトピー性皮膚炎の方の30%の方は花粉の時期により悪化するといわれています。

同じような症状が花粉だけでなく、ダニ、ハウスダスト、カビ、イヌ・ネコなどの動物の上皮や毛、黄砂などでもみられるため、症状や検査から原因をみつけていく必要があります。

花粉皮膚炎の治療

花粉皮膚炎の起こり方には2種類あり、皮膚に直接花粉が接触して悪化する場合と、目や鼻から花粉が入って2次的に悪化する場合があります。特に元々顔に皮膚炎があった場合、皮膚の中に花粉が入りやすくなるため悪化しやすくなります。

皮膚症状としては顔の痒みや赤みが最も多く、目の周りに症状が強く出ます。また全身にじんま疹が出ることや、アトピー性皮膚炎が悪化しやすくなります。

  • 治療

治療は皮膚に対する飲み薬、塗り薬に加えて、目薬や咳止め、点鼻薬、吸入薬なども使用し、皮膚だけでなく花粉症に伴う鼻炎、眼症状、呼吸器症状の治療も同時に行います。
また、アレルギーの原因を知るためにアレルギー検査も重要です。現在ではダニ、ハウスダスト、カビ、動物に加えて食べ物に対するアレルギーも含め36種類以上のアレルギーを同時に検査することができます。さらに、スギやダニに対するアレルギー反応が強い場合には舌下免疫療法というアレルギーの体質自体を改善させる治療も行うことができます。

 

花粉症は鼻症状、眼症状、皮膚症状、呼吸器症状など様々な症状を合併する疾患です。当院では皮膚に対する治療はもちろんですが、鼻症状、眼症状、呼吸器症状に対する治療や舌下免疫療法による予防治療も同時に行い、トータルで花粉症を改善していく治療を行っています。

花粉症の原因植物

花粉症は以前までスギが中心でしたが、最近では様々な花粉で花粉症が起こることが知られています。症状が強い方は真冬以外はずっと花粉症なんて方もいらっしゃいます。

花粉症の治療は早めに飲み薬を開始することが最も大切です。

そのためにご自身がアレルギーを持っている花粉を知っておくことも大切です。検査・治療をご希望の方はお気軽に当院までご相談ください。

 

樹木

スギ

花粉症最大の原因物質です。日本の林業に欠かせない樹木で、戦後、大量に植林されました。
2~4月にかけて猛威を振るいます。

ヒノキ

日本特有の常緑針葉樹。3~5月が花粉シーズンで、植林面積がスギを上回るところもあります。

ネズ

ヒノキの一種で、飛散時期が微妙に異なりますが、ヒノキと同じ3~5月ごろがシーズンです。

ケヤキ

都市の街路樹などによくみられる植物ですが、4~5月に花粉の量が多く、症例も多いです。

テウチグルミ

4~5月ごろ、動物のシッポのような長い花房から大量の花粉を出します。クルミ科の植物。

シラカバ

近年、北海道では花粉症の原因物質として注目を浴びています。シーズンは、4月ごろです。

ハンノキ

飛散期間が1~3月とかなり早いのが特徴です。全国の広範囲に分布し、花粉の飛散量も多いです。
本数自体は少ないものの、わさび田などを日陰にするために植林することが多いです。

イネ

真夏の花粉の飛散量が増えますが、花粉の粒子が大きいため、遠くまで飛ばず被害が少ないです。

カモガヤ

イネ科の大半を占めています。明治初期、牧草として日本に入ってきた帰化植物のひとつです。

オオアワガエリ

カモガヤと同じく明治初期に入ってきた植物であり、寒冷地に雑草として全国に広く分布しています。

ブタクサ

日本の3大花粉症のひとつであり、8~10月に花粉を飛散します。

ヨモギ

秋口花粉の原因は、ブタクサとヨモギです。この2種は飛散時期も重なり、全国に分布しています。

セイタカアワダチソウ

外国から日本にきた食物の中で、特に繁殖力が高く、10~11月に花粉を飛散します。

カナムグラ

ツル科の植物で他の植物に強く巻き付きます。雌株と雄株がありますが、花粉は秋の雄株から発生します。

ヒメスイバ

5~7月に花粉を飛ばすタデ科ギシギシ属の多年草であり、日当たりのよいところで育ちます。

ヒメガマ

飛散シーズンは7~8月の夏です。円柱状の花穂から、大量の花粉を飛散させる植物です。

 

例年の花粉の飛散量予測を示します。樹木では広範囲に花粉が飛びますが、草の花粉はあまり遠くには飛ばないため、検査で草の花粉だとわかった患者様はその花粉の季節に河原や公園などに近付かないことも対策になります。