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MEDICAL
やけど(熱傷)・切り傷・すり傷・きず跡

傷やきず跡の治療について

傷とは皮膚に対して外力が加わって生じるものです。やけどや切り傷・擦り傷は日常で誰でも起こりえることです。感染させないようにして早く治癒させることが大切ですが、あま市のごとう皮フ科クリニックでは跡を残さないように治療することも重視しています。

傷の応急処置について

傷は速やかに治すことができれば跡が残りにくくなります。逆に傷が治るまで時間がかかればかかるほど跡が残ります。
目立たないきず跡にするための基本は以下3点です。

  1.  十分に洗い流す
  2.  乾かさない
  3.  消毒しない

十分に洗い流す

傷口に土や破片などの異物が残っていると傷の治りを遅らせるとともに、感染の原因になります。痛くて洗いたくないと思いますが洗い流すことは大切です。

乾かさない

傷からは浸出液が染み出てきます。この浸出液には組織の修復と再生を促す成分がたくさん入っています。傷を乾かすと浸出液が渇いて「かさぶた」となり感染の原因となるので、たっぷり軟膏を塗って乾かさないようにしたり、密封湿潤療法といって乾燥させないようにシールを貼る治療を行い傷を乾かさないようにします。

消毒しない

浸出液には傷を治す成分が含まれています。消毒液は浸出液を取り除いてしまうだけでなく、皮膚の正常な組織も壊してしまい治りを妨げる作用があります。そのため、必要な時以外家では消毒しないというのが基本です。

やけど(熱傷)

やけどの70%は家庭内で起きます。家庭でお湯、油、フライパンやコテなどでやけどする他に、湯たんぽやカイロで生じる低温熱傷、職場で強い酸やアルカリ性物質に接することによる化学熱傷、強く日焼けしてしまいやけどのようになってしまうこともあります。

 やけどは受傷してから数日の間にさらにダメージが深く・広くなります(二次変性)。少しでも早めの治療を行い、二次変性を最小限に抑えることで痕が残る可能性も低くなり、治るまでの期間も短くなります。

  • 治療

早期にはまず受傷部位を冷やしつつ、熱傷部位の状態を評価して適切な外用薬もしくは傷を残さないようにシールを貼る治療(密封湿潤療法)を選びます。熱傷部位の状態を数日にかけ観察し、外用薬やシールを変更していくのも重要です。感染症を合併している場合には、抗生剤の飲み薬を併用することもあり、痛みが強い場合は痛み止めも併用します。
やけどは深い場合は壊死組織という死んでしまった組織が治癒を邪魔する場合もあるため、外用薬や物理的なデブリードメントで壊死組織を除去します。特に低温熱傷では治癒までに長い時間を要することが多く(冬のやけどが治るのが夏のことも)、やけど跡を残さないように特に注意が必要です。

以前は毎日消毒液による消毒を行うこともありましたが、最近では不要な消毒はむしろ傷の治癒を遅らせることがわかっているため、当院では不要な消毒は行わないようにしています。

すり傷

擦り傷は主に転んだりして擦りむけて皮膚に浅い傷ができてしまった状態です。傷の深さ的には深くないため治りは早いですが、部位によっては傷痕が残りやすい場合が多いです。また同じ部位の傷でも傷の向きによって痕の残りやすさが異なり、特に顔や関節部位(肘・膝)は痕が残りやすい傾向があります。傷痕をなるべく残さないためには受傷してから早めに治療を開始するのが望ましいです。

  • 治療

症状に応じた塗り薬が主体になりますが、密封湿潤療法といって乾燥させないようにシールを貼る治療も有効です。消毒は基本的にしませんが、感染の状態によっては消毒や抗生剤の内服をすることもあります。
傷に異物(砂の粒やアスファルトなど)や菌の感染が合併する場合には傷痕・色素沈着が残りやすい為、傷を清潔に洗うのでより注意が必要です。

切り傷

切り傷(切創)は鋭い物により皮膚が切れてしまった傷のことです。傷の大きさは小さくても、深いところまで切れていることもあり、傷の深さや面積などを確認し、治療方法を選ぶ必要があり、場合によってはなるべく細い糸で縫合します。

その他の傷

その他にはトゲが刺さってしまった傷(刺創)や犬や猫にかまれてしまった咬創などがあります。
トゲは目で見える場合は専用の器具を使えば比較的簡単に取れますが、問題は目に見えないトゲです。とげが刺さっている場合は多くの場合痛みがあります。トゲが刺さった気がして痛みがあれば何か刺さっていると思って間違いありません。
咬創は動物の口の中には多くのばい菌がいるため、他の傷と比べて非常に感染をおこしやすいため注意が必要です。

きず跡

傷ややけどは治ったあとのきず跡が問題です。特に深い傷ややけどでは、きず跡は赤く硬く盛り上がるケロイドになることや、逆にへこんでしまうきず跡が残ることがあります。
きず跡の治療には専用のテープ剤や注射、場合によっては飲み薬を使うこともあります。また、それでも目立ってしまうきず跡の場合にレーザー治療なども行うこともできます。

 

外傷性色素沈着(茶色のきず跡)

外傷で皮膚にメラニン色素が沈着した状態で茶色に見えます。
内服薬や日焼け止め、しみに効果のある塗り薬でかなり薄くなりますが、外傷後1年経過しても茶色が残っているものはレーザー治療の適応となります。
きず跡が完全に消えるというのは難しいですが、通常1~2回の治療でかなり色は薄くなり目立ちにくくなります。

おすすめの治療

メラニン色素に吸収が高いレーザーで、しみの治療に用いられます。
肌にハリを持たせたり、肌のキメを細かくレーザーフェイシャルの効果もあります。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーという主にしみや青あざを治療する目的に開発された医療用レーザーで高い効果と安全性を両立した機種です。

メラニンを薄くすることに有効な成分であるビタミンCを、体外からお肌の深部へ届けるための施術がビタミンCイオン導入です。同時にトラネキサム酸の導入を行うとさらに効果的です。

  • ハイドロキノン軟膏

チロシナーゼというメラニンの生成の原因となる酵素の働きを抑制し、肌のアンチエイジングを可能にする薬です。保険適応はありません。

  • トランサミンとビタミンCの内服

メラニンを生成する細胞メラノサイトの活性化を抑制するとともに抗酸化作用も期待できます。

 

外傷性刺青(外傷性色素沈着)・古いきず跡

ケガなどの外傷により鉛筆の芯や砂などの異物が皮膚の深いところ(真皮内)に残存したままの状態です。傷が治ってしまうと自然に消退することはありません。その状態を外傷性刺青と言います。治療はレーザー治療が有効で保険適応治療を主体で行います。

おすすめの治療

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーという主にしみや青あざを治療する目的に開発された医療用レーザーで高い効果と安全性を両立した機種です。

 

凹凸のきず跡(ギザギザになったきず跡)

古いきず跡が凹凸になってしまった場合にはフラクショナル炭酸ガスレーザーが有効です。昔は傷の凹凸はあきらめるしかありませんでしたが、今はあきらめなければ古いきず跡でもかなりきれいになります。この治療は保険適応ではありません。

おすすめの治療

皮膚に微小な穴(孔)を多数開け、細胞の新生、コラーゲンの増殖を促すことで、にきび跡や傷あと改善を行うレーザーです。毛穴の引き締め効果や美肌効果、小じわ改善効果も見られます。